1.世界中で地震が頻発し始めている
日本では2018年9月6日に北海道胆振東部地震が発生し、その後も余震が続く中、東日本大震災の余震と思われる揺れも散発的に起こっています。
ここ数年で懸念されているのが、大規模地震が日本だけに集中して発生しているのでなく、世界中で頻発し始めていることです。
特に2018年8月19日から翌20日にかけては、環太平洋火山帯において24時間のうちに、大地震と定義されているマグニチュード4.5クラスの揺れが53回も続けて起こったとされます。
その際に最大震度を観測したのがフィジー近海でのマグニチュード8.2でしたが、幸い震源が非常に深いところだったことから津波などの深刻な被害にはつながりませんでした。
それらの異常な頻発から1か月も経たないうちに北海道胆振東部を震度7の揺れが襲ったことになり、南海トラフや千葉県東方沖での大規模地震の発生が改めて憂慮されています。
東日本大震災の折も、2011年2月22日にニュージーランドのカンタベリー地方で起きた震災からひと月も経たないうちに我が国が大震災に見舞われました。
そのため環太平洋で発生した揺れは特に、対岸の災害には終わらないことを多くの人が認識したはずでしたが、2018年は国内で異常気象による豪雨災害や猛暑の被害が問題視されていたことで、9月の北海道の発災は常以上に不意を突かれた感があります。
2.大きな揺れはおよそ32年という周期で発生している
近年の震災は決して不意打ちなどではなく、数年前から複数の地質学者たちが2018年のとりわけ後半から、マグニチュード7.0クラスの揺れが頻発する可能性を指摘していたと言われています。
その指摘には学術的な根拠があり、世界中で1900年以降に起きたマグニチュード7.0を上回る大きな揺れに関して分析を行った結果、そのクラスの大きな揺れはおよそ32年という周期で発生していることが明らかにされました。
しかもそのデータが地球の自転速度の変化と連動しているかのような調査結果も発表されたことで、現在世界中で起こっている火山活動の活発化や震災が地球規模、ひいては太陽系規模で起きていることが一層懸念されるようになりました。
地球の自転速度が低下している原因ははっきりわかっていませんが、1日に数ミリ秒ぶん以下という単位で低下しているとされます。
自転速度の低下はおよそ25年から30年という周期で低下しているといわれ、低下サイクルの最後の年に震災の頻発が起こることもデータから判明しています。
2017年が自転速度の減速が始まってから4年めだったことで、自転速度回復期に入る2019年を前にした2018年から2020年にかけてが、世界各地で火山活動の活発化が続く時期と考えられています。
3.火山の大噴火や大規模地震が最も懸念されているのは・・・
そのため大規模な噴火や震災の発生に関しての警戒が叫ばれるようになっていますが、東日本大震災からの復興のほうを強くアピールしたい我が国では、国を挙げての対策が今一つペースを上げられない状態と言えます。
火山の大噴火や大規模地震が最も懸念されているのは、地球の自転低下サイクルやその他の条件によって2019年から2020年とされることも大きな不安要素です。
我が国では東京五輪をぜひとも成功させたいばかりに、自然災害への対策が強化されるどころか、新たな震災に関する話題などは縁起が悪いということで、危険性を指摘する声が抑え込まれてしまう心配もあります。
関東大震災や阪神淡路大震災と、東日本大震災をはじめとするここ数年日本各地で発生している大規模地震そのものは、特に明確なサイクルはみられないという声もありますが、地球の自転速度の低下で起こる地球内部の周期的な異常が世界の火山噴火や震災に影響しているのは動かしがたい事実です。
どんな類の災害も、いつどこで起こるかわからないと考えて、備えをしておくことが何より重要と言えます。